ISO(国際標準化機構:International Organization for Standardization)は、各国の代表的標準化機関から成る国際標準化機関の事です。
1947年に「民間自身が民間のために民間規格を作る機関」として設立されました。現在、本部はスイスのジュネーブにあります。
設立の主な目的は、「商品とサービスの国際的な交換を容易にし、知識・科学・技術・経済に関する活動において、国際的な交流を助長する ため、国際的な規模の標準化とこれに関するさまざまな活動を発展・促進すること」とされています。
ISOの会員資格は各国の代表的標準化機関1つに限られており、日本からは1952年より通 商産業省工業技術院に設置されている「日本工業標準調査会(JISC)」が参加しています。
1995(平成7)年に発効したWTO/TBT協定(貿易の技術的障害に関する協定)では、WTO加盟国が国家規格(日本のJISなど)を制定する際には、ISOなどの国際規格を基礎とすることとしました。こうした各国の国家規格のISO規格への整合化は、各国 の規格政策の変更を促し、最終的には貿易障壁を排除したフェアな経済システムに寄与します。世界経済のボーダーレス化が進む中、このISO規格の重要性がますます高まっているということになります。